『ジャスティス学園』( - がくえん)は、カプコンが発売した対戦型格闘ゲームのシリーズ名、またはそれに登場する架空の高校の名前である。1997年に第一作『私立ジャスティス学園 LEGION OF HEROES』(- リージョン・オブ・ヒーローズ)がアーケードゲームとして登場、後に家庭用ゲーム機へも移植された。
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199X年、日本各地の高校で多発する謎の暴行・誘拐事件。事件の真相を解き明かすために生徒たちが立ち上がった!
従来の格闘ゲームのような流浪の格闘家や魔物達ではなく、高校生やその所属高校の教師らが戦う。こういった格闘ゲームには珍しく話の舞台は終始国内であり、登場人物もその大半が日本人である。キャラクターの外見や必殺技などはどちらかというとコミカルな雰囲気のものが多い。キャラクターデザインなどはえだやん。
シリーズ作品
『私立ジャスティス学園 LEGION OF HEROES』(アーケード:1997年12月稼動、プレイステーション:1998年7月30日)
『私立ジャスティス学園 熱血青春日記2』(プレイステーション:1999年6月24日)
後に廉価版「カプコレ」として2001年2月22日に再発売。
『燃えろ!ジャスティス学園』(アーケード:2000年12月稼動、ドリームキャスト:2000年12月7日)
DC版は後に廉価版「ドリコレ」として2003年9月11日に再発売。
私立ジャスティス学園 LEGION OF HEROES
パートナーは初代『ジャスティス学園』の初期状態では同じ高校内のキャラクターからしか選べなかったが、タイムリリースによって自由に選択できるようになった。なお、各ストーリーデモは同じ高校のメンバー2人を選んだ時のみ見られるようになっている。ただし、ジャスティス学園は先生コンビと忌野コンビで分かれている。また、同キャラクター同士や、素顔あきら、さくらの場合はストーリーがない。ストーリーには分岐があり、特定のステージでの行動によって、ストーリーのショートカットやエンディング分岐が行われる要素もあった。
プレイステーション移植版は、「アーケードディスク」と「エボリューションディスク」の2枚組構成となっている。どちらもアーケード版での隠しキャラクターは最初から登場、さらに家庭用からの新規キャラクター(熱血隼人・風間醍醐)と、女性キャラクターの衣装違い(体操服ひなたや私服響子など)も追加されている。アーケード版とは違いロード時間があるものの、ロード中には各ディスクそれぞれに50枚のロード用オリジナルイラストがあるなど工夫が施されている。
アーケードディスク
アーケード版をほぼそのまま再現した移植版。ストーリーデモがフルボイスになっている。ただし、追加キャラクターには独自のストーリーデモはなく、エンディングのみ存在。
エボリューションディスク
対戦バランスを再調整したバージョン。アーケード版から一部の技の入れ替えや新技追加、コンボの削除(例えば、ローキックが熱血コンボ始動技にならない)などの変更がなされている。アーケード版にあったストーリーデモなどは削除されており、エンディングデモにもボイスが無いが、その代わりに恋愛ゲーム風のオリジナルモード「熱血青春日記」(後述)を搭載し、オリジナルキャラクターをエディットできる。
私立ジャスティス学園 熱血青春日記2
プレイステーションでのみ発売されたオリジナル作品。前作PS版の「エボリューションディスク」の続編とも言えるもので、「熱血青春日記」の内容をさらに広げ、新キャラクターも2人追加されている。収集要素も多く、ポケットステーションとの連動やトーナメント、リーグ等の多彩な対戦形式など充実した内容になっているが、「エボリューションディスク」同様一人用モードが非常に簡素なものになっている。
燃えろ!ジャスティス学園
グラフィックが大幅に向上し、3人のキャラクターを選択してトリオを組むシステムになった。3人での同時攻撃「正義と勇気のスリープラトン」も実装されている。また、ツープラトンを食らった場合にパートナーに救援を求める「ツープラトン返し」も導入された。
さらにドリームキャスト移植版では、ボードゲーム形式の「燃えろ! 熱血青春日記」も追加された。
ゲームシステム
ポリゴンで描画された3D格闘ゲームだが、戦闘のフィールドに地形の高低差や行き止まりの壁などは無い。ただし、『燃えろ!ジャスティス学園』では一部のステージに天井が存在する。キャラの移動も前進・後退・ジャンプ程度で、前後の軸移動の概念も一応存在するものの、実質的には2D格闘ゲームに近いシステムとなっている。
ゲーム開始時に2人(『燃えろ!』では3人)のキャラクターを選び、コンビ(チーム)を組んで戦っていく。通常はメインキャラクターが戦い、控えのパートナーとはラウンドが変わる際に交替するかどうかを決めることが出来る。派手な演出の「完全燃焼アタック」や相手を空中に打ち上げて連続技を叩き込む「エアバースト」、2人の協力技「愛と友情のツープラトン」攻撃など、「VS.シリーズ」的な要素が導入されている。
熱血青春日記
プレイステーション版に収録されているモードの中でメインになるのが「熱血青春日記」モードであり、これは対戦格闘ゲームに育成シミュレーションゲームの要素をプラスしたモードである。プレイヤーは名前・性別・生年月日を自分で入力し、ジャスティス学園の生徒としてキャラクターを1年間に渡って育成する。チュートリアル的な面もあり、基本操作から応用操作に至るまで徐々に習得できるようになっている。また、さまざまなイベントや定期テストがあり、その結果に応じて新たな技を覚えたり、能力が上下する。恋愛シミュレーションゲーム的な要素もあり、他のキャラクター達と友情を深めたり、場合によっては異性・同性を問わず恋愛関係になったりも。花火大会や体育祭、バレンタインデーといったお約束のイベントも用意されている。作成したキャラクターは他のモードでも使用できる。このモードが好評だったため、『熱血青春日記2』としてプレイステーションオリジナルの続編も発売された。
ドリームキャスト版ではシステムが異なり、学園祭を舞台としたボードゲーム「燃えろ! 熱血青春日記」として登場。4人で対戦する(プレイヤーが足りない場合はコンピュータが参加する)。さいころを振ってジャスティス学園内のアトラクションや教室を巡り、必殺技や能力値を獲得していく。プレイヤー同士がすれ違うと能力値を使った「決闘」になり、勝者は敗者から好きなものを強奪できる。道中で出会うキャラクターと一緒に行動することも出来、決闘ではプレイヤーに声援を送ってサポートする。ボードゲームの対戦を楽しみながら育成することになるが、好感度などの要素は健在。また、必殺技をある程度自由に取得できたりと育成の自由度もあがっている。キャラクターは全員2等身で表現され、決闘シーンなどでは駄々っ子パンチで戦うなどコミカル。最後はCPU操作によるトーナメントが開催され、これに優勝することで勝利へ大きく近づく。
登場人物、高校
太陽学園高等部
ゲーム内での通称は「太陽学園」(たいようがくえん)。豊かな緑に囲まれた学校。中等部と高等部があり、中等部からの内部進学と試験での選抜によって選ばれる生徒を半々で入学させている。試験では、成績よりも面接の評価を重視するというスタイル。
校内はいつも活気にあふれており熱血型の生徒・教師が非常に多いのが特徴。それ以外は、行事・施設ともにごく普通の高校という印象が強い(ただし、アルバイトは禁止)。パシフィックハイスクールとの合同で行われる体育祭「太P戦」の規模は驚異的。
一文字伐〔いちもんじ ばつ〕[Batsu Ichimonji](声:檜山修之)
本編の主人公。短気だが強い正義感の持ち主で友情に厚く、母親思いの熱血漢。運動は大の得意だが勉強は苦手であり、他にも犬を苦手としている。
1作目では行方不明になった母・雫の手がかりを求めて、太陽学園に転校してきた。『燃えろ!』では、太P戦で発生した原因不明の乱闘事件の真相を探るうちに戦いに巻き込まれていく。
パンチ技を得意とし、気合いを極限まで溜めて放つという強力な飛び道具を持つ。
『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』に参戦しており、この作品では後述のバーニングバツに覚醒した経緯が描かれている。
バーニングバツ[Burning Batsu]
『燃えろ!』で追加されたキャラクター。父・忌野雷蔵とのさらなる修行でパワーアップしたバツ。熱い思いを内に秘めることで、肉体だけでなく精神的にも大きく成長している。
パワーアップした技の一部は敵を燃やす効果があり、2プラトンも「W気合弾」から「熱血気合Wビーム」に変更されている。また「忌野流 モズ落とし」という投げ技も習得している。
若葉ひなた〔わかば - 〕[Hinata Wakaba](声:半場友恵)
バツの同級生。陽気で快活な性格だが、真面目な一面も持つ。格闘技に天賦の才能を持つ、文武両道の天才少女。格闘技は通信教育(ケン・マスターズ通信教育)で身に付けたもの。運動神経も高く、各運動部から助っ人の要請が来るという。
1作目では生徒達が次々に誘拐される謎の事件を解決するため、バツ・恭介と共に行動する。『燃えろ!』では、バツ達と同じく「太P戦乱闘事件」の真相を探るために戦う。
鑑恭介〔かがみ きょうすけ〕[Kyosuke Kagami](声:千葉一伸)
学園の風紀委員だが、茶髪で白い学ランを着用している。冷静かつ冷徹な性格。雹の双子の弟で、バツの従兄弟にあたる。華麗な動きを重視した手刀や蹴り技をメインに戦う。また華道の心得があり、ここでも得意の手刀で草花を切り落としているという。ドラマCDでは、壁が総鏡張りになっている自宅のバスルームで自身の裸体を眺めるという、ナルシストな一面が明らかになった。
『CAPCOM VS. SNK 2』に参戦しており、この作品ではファイトスタイルに類似性のある二階堂紅丸に対抗意識を抱いているような言動を見せている。なお、3ゲージ技「ファイナルシンフォニーRemix」ではバツ、ひなたも登場する。
委員長〔いいんちょう〕[Iincyo](声:豊口めぐみ)
その名の通り、バツ達のクラスの委員長。本名は不明。責任感が非常に強い女生徒。マスターズ通信空手で戦うが、ひなた達には遠く及ばないレベル(そのためか、全キャラクターで唯一エアバースト始動技がない)。しかし敵を説教してダメージを与える技は強力。シリーズ1作目から登場しているが、プレイヤーキャラクターとして使えるのは『燃えろ!』のみ。
「太P戦乱闘事件」の真相を探るため、目的を同じくするボーマン、スクープを求めるランと共に行動することとなる。
ひびき蘭〔 - らん〕[Ran Hibiki](声:平松晶子)
PS版『熱血青春日記2』で追加されたキャラクター。新聞部所属で、常にスクープを求めて校内を走り回っている。やや強引な性格だが、嫌味が全くないため友達が多い。カメラのシャッターを焚く、新聞を投げつけるという他に例のない攻撃をする。『燃えろ!』ではハリセンも使うようになり、ギャグキャラ化が進行している。「ツープラトン返し」時の攻防になると実況をつとめる。
『熱血青春日記2』のイベントによると、ケン・マスターズのファンである模様。
熱血隼人〔ねっけつ はやと〕[Hayato Nekketsu](声:山崎たくみ)
PS版『私立ジャスティス学園』で追加されたキャラクター。真っ赤なジャージと竹刀がトレードマークの体育教師。並外れた熱血漢であり、生徒達に無茶をさせることが多いが、彼なりに生徒達を想っての行動である。敵に腕立て伏せを強要する技などは、彼独特。
『燃えろ!』では「太P戦乱闘事件」を調査中、「雷蔵襲撃事件」を調査していた英雄・響子と合流し、共闘することとなる。「ツープラトン返し」時の攻防になると解説(あるいは煽り役)をつとめる。
初出は島本和彦がゲーメストムック用に描き下ろした漫画『私立ジャスティス学園外伝』。元はゲームとはまったく無関係のキャラクターであった(収録されている短編集「炎の筆魂」あとがきより)。
五輪高等学校
ゲーム内での通称は「五輪高校」(ごりんこうこう)。スポーツによる青少年の健全育成を掲げ、中高6年間の一貫教育を行っている学校。
何よりもスポーツ重視の学校のため偏差値はほぼ関係なく、試験は運動能力・素質を最優先する。その他スカウトマンが全国から選び抜いた将来有望な逸材および中学の全国レベル選手などを多数入学させている。毎年多数のアスリートを輩出している実績を持ち、生徒数は高等部だけで1800名を数えるという超規模の高校でもある。
沢村将馬〔さわむら しょうま〕[Shoma Sawamura](声:うえだゆうじ)
野球部所属。正義感は強いが短期で直情径行で負けず嫌い。そのために「燃えろ!」では、ももの策略にはめられ、間接的に九郎の手駒とされてしまっていた。低い身長がコンプレックス。牛乳が嫌い。夏とは幼馴染で、ケンカばかりするが実は好意を抱いている。格闘スタイルは特大鉄バットでの殴打・分身魔球・殺人スライディングなど非常に暴力的。
鮎原夏〔あゆはら なつ〕[Natsu Ayuhara](声:津野田なるみ)
バレー部所属。その長身とハキハキとした性格から女子にもてるが、本人は背の高さを気にしている。将馬とは幼馴染でケンカが絶えないが、密かに互いを意識している。そのためか、ももとの相性は最悪。ボールを叩きつける技が多数ある他、レシーブからの追撃も得意。
ロベルト三浦〔 - みうら〕[Roberto Miura](声:森川智之)
サッカー部所属。ブラジル人のクォーター。試合(戦闘)中は物凄く熱くなるが、普段は冷静かつ大人びた性格で、暴走しがちな将馬と夏の押さえ役。ポジションはゴールキーパーだが、1作目のエンディングではジャスティス学園との乱闘で腕を傷つけてしまい、フォワードとしてプロスカウトされる。エアガン収集が趣味で、特技は早撃ち(流石に実弾を撃ったことは無い)。ボールを蹴りつける他にリフティングのような連続技や、吹っ飛んだ敵キャラを空中でキャッチして蹴り飛ばすなど、サッカー部員ならではの技で戦う。
軽井沢もも〔かるいざわ - 〕[Momo Karuizawa](声:佐久間レイ)
テニス部所属。あどけない少女を装っているが、実は暗黒生徒会のメンバー。九郎の指示で将馬に接近、将馬と夏を仲違いさせるべく策を廻らすが、本気で将馬に恋するようになる。性格にかなり難アリ。格闘スタイルは、ボールやラケットでの攻撃のほか、空中から突撃したりジャイアントスイングで相手を投げ飛ばしたりと多彩かつハイパワー。『燃えろ!』に登場。
波川流〔なみかわ ながれ〕[Nagare Namikawa](声:三木眞一郎)
水泳部所属。善人なのだが表情に乏しく、何を考えているのかわからない。しかし水に入ると人が変わったように鋭い顔つきになる。常に競泳用海パンと水泳帽を着用。空中を泳いで突進する技や、突然人工呼吸を始める技、そしてメインキャラ、流、敵キャラの3人でシンクロナイズドスイミングを行うツープラトン技などコミカルな技を使う。将馬の兄・修一とは幼馴染。『燃えろ!』では大学に進学している。